LOVE ♥LOVE ♥LOVE 俺様パパが旦那さま!?~保健室での秘め事~


足を負傷した男子生徒の顔を
見ると、星羅がオロオロし始
めた。

一度は俺の方を確認したが、
俺も星羅を相手に出来る状態
ではなくて。

星羅が教室を飛び出て行った
後ろ姿を目で追った。

俺はてっきり、怒って飛び出て
いったのだと思っていた。




でも、それはすぐに間違いだと
気付かされる。



 「椎谷君!!」

ハぁ、ハぁ、と息を切らしながら
保健室に駆け込んできた生徒。

見覚えがある。


よく星羅と一緒にいる生徒だ。


 「どうしたんだよ。」

 「どうしたって。ケガしたって
星羅から聞いたから。」

 「情報早っ。ある意味怖いぞ。」

 「もう、ふざけないでよ。」


生徒たちの会話から、俺は星羅が
怒ってでていった訳じゃない事が
わかった。

俺は、応急処置を済ませると、
残りの弁当を口に運んだ。