「そうそう、お見合い承知し てくださいね。」 わざわざ、星羅に聞こえるよう に告げると背筋をピーンと張り 〝カツンカツン〟と足音を廊下 に響かせながら俺の前から、や っと消えてくれた。 でも目の前には、ご機嫌が確実 に悪い星羅がいるわけで・・・。 あぁ面倒な事になった。 俺は、デスクの上のごちそうを 片づけると、星羅お手製の弁当 を広げた。 目の前で、あきらかに怒った 表情で俺を見る星羅に、 言い訳でもしておこうかと 箸を置いた時だった。 男子生徒がドッと押し寄せて 来たのは。