「先生!!!」 わたしは、直樹の横を、素通り して玄関までダッシュ!! 「ただいま。」 先生は、いつもと変わらなくて。 わたしだけなの? 一度にいろんな事があって、 わたしはこんなに いっぱいいっぱいで・・・。 でも先生は何も変わらなくて。 「本当に帰ってくるんだ。」 後ろの方から声がして、振り向く と腕組みして先生に真っすぐと 視線を送る直樹がいて。 ピーンと張り詰めた空気が 流れる。 直樹の姿に 先生が一瞬顔色を変えた。