「ちょっと降ろしてよ!!」 わたしは、足をバタバタさせる。 「うっさいなぁ。足痛いんだろ。」 「それは・・・。それでも降 ろして。」 「なら、荷物はよこせよ。」 ゆっくりとわたしを降ろすと、 両手いっぱいの荷物を軽々と 片手で持ち上げた。 そしてもう片方の手で、わたしを 支えたんだ。 ねぇ先生。 今、直樹がしてくれてる事って 先生の役目だよね。 そうでしょう? わたしまちがってるのかなぁ・・・。