先生、雅紫くんに新しい教科書を渡すの忘れてる!! もう授業、始まっちゃうよね…… どうしよう、言いに行くべき!? でも、タイミングが……!! 掴めない、なんて思っているうちに、無情にもチャイムは鳴ってしまった。 「ま、雅紫くん」 またキツイことを言われるかもしれない。 そう思うと少し声が震えてしまった。 「あの、教科書、一緒に見ませんか……?」 雅紫くんが無言でチラッと私を見た。