学校に着くと、自然と足が上がらなくなった 思わず逃げたい衝動に駆られる… でも戸唖は、それを解っているかのように 「…大丈夫だよ。俺がいる」 そうだよね… 戸唖がいる… 教室につき、自分の机を覗いてみると 「…あ」 チョークや黒板消しなど、容赦なくぶちまけられていた… まわりの視線が突き刺さり、男子の笑い声が起こる 興味本位で… 男子もやったんだ… 頭の中で、ぐるぐると怒りが燃え上がった