『ありがとうございました』 戸唖は、最後まで振り向かなかった。 わたしの存在を忘れちゃったみたいだった…。 戸唖を失ったら、ドウシヨウ。 そんな事が、ぐるぐるとわたしの頭の中を巡っていく。 わたし… 戸唖の気持ち、 考えてなかった… 今すぐ、時間を戻して!!! 空しい考えだけが、頭の中にこだまする。 ごめんなさい… ごめんなさい…