妖魔05~正道~

「ジャスミン!」

『モード:アブソープション』

背後に飛びくのと同時に妖魔を引き寄せる。

妖魔は掃除機に吸い込まれるように、体ごと近づいてくる。

電柱の下敷きになろうとしたところで、手裏剣によって破壊する。

しかし、それが隙となり、俺は拳を打ち込むために間合いに潜りこむ。

「食らえ」

拳を打ち込む。

しかし、直前で拳が止まった。

「うきゃきゃきゃきゃ!」

妖魔が手裏剣を振り下ろそうとする。

拳を開き、指先で妖魔の体に触れる。

「まだ、だ」

体温調節によって、一気に妖魔の体温を零にまで下げる。

「うきゃ、きゃ」

目を見開き、動きを止めた。

しばらくすると、何をするでもなく倒れる。

油断したか、指先から何が起こるか読めていなかったのだろう。

「はあ、面倒だ、な、ぐあああああ!」

俺の腕が急激に熱くなったのだ。

熱い鉄板に押し付けられたかのような感覚。

『腕の温度が上昇してるわよ!』

「ま、さか」

温度調節した温度はなくなったわけではない。

俺の腕の温度が相手の温度を吸収した事により、加熱されたのか。

「ぐああ!」

『ちょ、ちょっと!大丈夫!』

「問題ないのじゃ。ワラワが、何とかする」

意識を覚ました龍姫が傍にたっていた。