なんと安藤のヤツお調子者のくせして学級委員。
このクラス大丈夫か。
安藤が一瞬あたしを見たあとすぐに宝に向き直り、口を開いた。
「あれになるんじゃない?…何だっけ」
「『Surprising Cafe』」
あたしは間を置かずに答えた。
安藤がまた一瞬だけあたしを見た。
やっぱりアレになるんだー、と宝は微妙な顔をして言った。
宝がそういう顔になるのも解らないことはない。
この間、ロングホームルームで文化祭のクラス展示で何をするかについて話し合いがあった。
そこで出た案で一番人気が高かったのがその『Surprising Cafe』だった。
直訳すると『意外な喫茶店』。
発案者によると、男女共に普段めったにしないような意外な格好をして接客をするという一風変わった喫茶店をしたいということだった。
何かお店をクラス展示でする場合はその売り上げの4割を慈善団体に寄付するという条件付きで許可されていて、毎年一年生は残り6割を打ち上げに燃焼しているんだとか。
その話を聞いて俄然やる気になった同じくクラスのお調子者たちの賛成多数で結局それに決まったようだ。

