「ありがとね、安藤。あんたも撮ってあげるから瑆乃の隣に立って」 あげる、を強調して宝が安藤の手からデジカメを抜きとった。 どこまで高圧的なん…… って、 は? あたしが固まっている間に、宝は「え、俺はいいよ。」とか言う安藤をあれよあれよという間にあたしの隣に立たせた。 すぐそばに安藤のかおりがする。 柑橘系だな、なんて事を思ったのはかなり後だった。 「はい、チーズ」 ピピッと音がする。 ……撮られた。 安藤と……。 びっくりして頭が事実に追いつかない。