「ーー恥ずかしかったんだよ、誰かがあたしの事が好きっていうことが」



ふう、と息を吐き出して座ったまま伸びをした。


なんかさっきよりスッキリしたな。



ふと安藤を見ると、まるで地球外生命体でも見ているようなおもしろい顔であたしを見ている。



せっかくの御顔(笑)が台無し。写メって部屋に飾りたいわ。


「何だソレ?」


やっと口を開いたかと思えばそれしか言わなかった。


「そーゆーことよ。あぁスッキリした!」



パッと立ち上がると安藤に向き直った。





「心配してくれてありがとう。」




自然と穏やかな笑みが溢れた。




安藤は拳で口元を隠してそっぽを向いてボソッと何か呟いた。


心なしかちょっぴり頰が赤かった。



「何て?」


安藤は、はぁとため息をつくと顔を上げた。



「…何でもない!宣伝行くか!」



パッと安藤も立ち上がった。




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