「総長!五十嵐さん、今学校から出て来るそうです。同クラのヤツから連絡入りました。門で待ってれば会えると思います。」


「あぁ。お前ら、疲れただろ?もう家帰って寝ろ?家あいてねぇヤツ溜まり場使っていいから。シャッター空いてる。」

「失礼します。」

俺は下っ端に言われた通り、門の側で1人で待っていた。
生徒玄関をずっと見つめた。

…………………………

愛しい姿が見えた。

いったい君はどうして変わってしまったんだ?

天使の様に美しかった黒髪は今、まったくの別物。

まるで、桜のようなピンク色。

前に見た君はもういなかった。

だけどやっぱり君が愛しい。

あの少女のように、俺は君を好きになった。

おい、こっちにこいよ。