すっかり暗くなった空。
それに反射するかのように、夜店が光っている。
そして、
「華風さん!!!ちわっす!!!」
「白咲くんもこんちわっす!!!」
「おー、華風さん久しぶり」
「また一緒に暴走しましょうね!!!」
知り合いが多い多い。
しかもどっかの族の総長とか、顔も知らない男達とか。
っておいおい。
悪い奴は大体知り合いってこういう事なんやね。
「っと、」
「ゆいさん?大丈夫っすか?」
「んー、なんかぶつかった」
挨拶を返しながら歩いていると、知らない人に当たってしまった。
よろけただけでよかったけど。
やっぱ下駄は慣れない。
それにめっちゃ人も多いし。
下を向いて下駄を確認して、顔を上げる。
、と。
「手、貸して下さい」
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