【希side】


ブォオオン……



祐輔の車に揺られる私。
今日は助手席ではなく、後部座席に座っている。

なぜかというと・・





「なんでお前までついてくんだよっ」

「いいじゃ〜ん♪俺だって、久しぶりに祐輔のばあちゃんに会いたいよッッ」


祐輔が嫌そうな顔をした。
助手席には、修二くんが座ってタバコを吸っている。


祐輔のプロポーズを受けてから、一週間後‥

今日は祐輔のおばあちゃんに挨拶に来のだ。




「あ〜ぁ…真由も来れればなぁ〜」

「仕方ねぇだろ。真由ちゃん仕事なんだから・・」

「まあな〜。でも、真由にも祐輔のばあちゃんが作った“おはぎ”食べさせたかったよ!」

「…お前好きだね(汗)俺のばあちゃんが作ったおはぎ・・」

「超うまいじゃんっ♪粒あん・こしあん・きなこ・ごま…全部うまいよな!今日作ってくれるって〜?」

「ああ…昨日から張り切ってたみたいだよ(笑)」

「マジで!!?ああ〜腹減ってきたぁぁ〜」


二人の会話に、私はクスクスと笑った。

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