†続†黒いスーツの王子様

思わず声をあげてしまう…。
目は涙目になり、うまく声を出せなかった。


祐輔は黙ったまま、タバコを吸っている。




祐輔は人気者。だから時々惨めになる…

だけど祐輔とは離れたくない…






「…それでお前の悩みとやらは解決されるわけ?」


え・・・


祐輔が静かに口を開いた。



“悩み”って……?


「お前、なんか悩んでだろ?詳しくはよくわかんねーけど、多分俺のことで。」

「…祐輔・・気づいてたの?」


嘘…私、祐輔は気づいてないものだと思ってた……




「俺がお前の悩みに気づいててびっくりしたか?…それとも俺がお前の悩みに一刻も早く気づいて、俺に慰めてほしかった?」


ギクッ………



祐輔の言葉が胸に刺さった。

悔しいけど、祐輔の言ってることは図星…。なにも言い返せない。

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