「もぅっ……っ…どれだけ泣かせれっば、気が済むの…?」 泣きながらボソッと呟く。 「え???なんて言ったんですか?」 「…なんでもないよ」 なぜか航介くんを抱きしめたくなってギュッと背中に腕を回す。 年下のくせに大きい体。 大きい体のくせにスラッとした細い体。 「わぁ!?どっどうしたんすか?!」 スゥッと大きく息を吸い、風に乗せて聞こえるか聞こえないくらいの大きさで。 「……大好きだよ…」 そう呟く。