「ちょっと何やってんの!?」 「何かあたしまで感動しちゃって。今日ぐらいここで涙拭いたっていいじゃん」 「いつだってやだよ!」 すると、チェリーは「ちぇー」なんて言って、自分のポケットから淡いピンク色のかわいらしいハンカチを出す。 「持ってんなら、最初からそれ使ってよ!」 自分の袖をハンカチ代わりにされたアイチがそう言うと、みんなが笑う。 暖かい空気がその場を包んでいた。