小さい頃に習うこと、大きくなってわかること



最後のバースデー会議は無事に終わった。


後は来週に迫ったアイチの誕生日を待つだけだ。



いつもより早めにファミレスを出たあたしたちは、いつものように女子校の角で二手に分かれる。


勝ちゃんはやっぱり今日もあたしを送ってくれるようだ。



数日前、ナシラのみんなに、勝ちゃんに告白することを伝えた。


みんなは驚いていたけれど、すぐに背中を押してくれた。


「頑張れよ?」


「落ち着いてゆっくりね」


「真海子らしくね」


その時のみんなの言葉が頭を回る。



緊張はピークに達していた。


今にも震え出してしまいそうだ。


きっともう、態度が不自然になっているに決まっている。


そしてきっと勝ちゃんも、少なからず、それに気付いているはずなんだ。



あたしたちは何もしゃべらずに歩いた。


今日のあたしにはその沈黙が全然気にならない。


いや、きっとあまりに緊張しすぎて気にかける余裕がないだけのことだ。



告白の場所は決めていた。


3ヵ月前、勝ちゃんが思いを伝えてくれたあの橋で、あたしも思いを返そうと思う。


3ヵ月前、確かに勝ちゃんはあたしを好きだと言ってくれた。