「本当に何もないって。ただ暑くてだるいだけだよ」
そう言ったけれど、彼女は引き下がる様子を一向に見せない。
何を根拠にしているのか知らないけれど、彼女には絶対的な確信があるんだと思う。
「言わないと自分の首、締めることになるぞ~」
まるでこれから3人で会うことを知っているかのような言葉に一瞬、ドキリとした。
けれど、それは知っていての発言ではない。
昔、アイチに言われたことがあった。
「真海子は誰かに話さないと自分の首を締めるタイプ、あたしは誰かに話すことで自分の首を締めるタイプ」と。
彼女の言う通り、あたしは誰かに話さないとやっていけない。
とは言え、今回のことはどうしても話すわけにはいかないんだ。
「本当に何でもないってばー」
アイチはなかなか疑わしい表情を消さなかったけれど、最後には「何かあったら絶対話してよ?」とその話を締めくくった。
あー…
この3日間、気が気じゃないと覚悟した。
