多部ちゃんに相談があると呼び出された時から、何で自分なんだろうと言う不思議な思いを抱いていた。
相談するなら、アイチを選んだ方が絶対いいに決まっている。
ただでさえアイチは人に相談をされることが多いし、そのことはファンクラブに入っていた多部ちゃんだって、よく知っているはずだけれど。
それでもあたしを呼び出している辺り、きっとアイチに関わる相談なんだろうなぁと、何とも困った思いを抱いていた。
メールで指定された通り、女子校に近いファミレスに入る。
つい数日前、みんなとアイチのバースデー会議で使ったここに、今日は彼女のファンクラブの後輩と向かい合って座ることになるとは。
少しの違和感を抱えて、あたしは多部ちゃんの姿を探した。
「先ぱーい!」
先にもう着いていた多部ちゃんは、窓際の1番奥の席からこっちに向かって大きく手を振っていた。
胸の辺りまであるストレートの黒髪と、校則にあるよりスカートを短くした制服。
それが女子高生っぽくて、あたしは少し羨ましく思った。
「先輩、今日はわざわざすみません」
「大丈夫だよ。今日、学校だったの?」
