ところがある日、お父さんになるはずだったその男の両親が、お母さんとの再婚を猛反対。
2人は愛し合いながらも結婚できなくなってしまう。
その理由が、子どもがいる女との結婚は認めない、つまり自分がいるからだったとしたら…。
確かにものすごく申し訳ないし、男に嫌がらせをされ始めても仕方ないと思うかもしれない。
けれど、その嫌がらせが度を越しているんだったら、あたしはもう2人の幸せなんて考えず、自分が救われる方法を考える。
ダメだ。
何度考えたって、あたしはそう言う結論に行き着いてしまう。
どうしたら彼女を救えるのか諦めずにまだ考えてみることにした。
そんな方法は簡単には見つからないに決まっていたけれど、考えずにはいられなかった。
警察にも訴えられない。
誰にも助けを求められない。
救えるとしたら、アイチがお母さんより自分の幸せを選んでくれるか、あたしがあの男を殺すかだ。
今度、アイチに何かしたらぶっ殺すんでしょ?
その「何かしたら」は今、起こってるよ。
キッチンにナイフはいくらでもある。
