地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

へっ?

キョトンとなって、陸を見つめた。

陸が、コーヒーの入ったカップをテーブルに置く。


「杏ちゃん……橘修平が気になる?」

「まったく! 興味ない」


ブルブルと顔を横に振って、否定した。


──バフッ


「キャッ……」


すると、今まで座っていたベッドに押し倒される。


り、陸っ!?

上を見上げれば、なんかちょっと考えてるような表情の陸。


「なぁ、あんまり橘修平と関わるなよ」

「なんで?」

「……ちょっとアブナイ気がする」

「は? えっ……ちょっ!?」


橘くんがアブナイ?

どういう意味?


どうしてそう思うのか、聞きたかったのに……陸に口を塞がれた。

チュッと軽く何度も優しくキスされて、聞くタイミングを逃す。