「抱っこ!」とせがんで来たが、俺の服を引っ張って体を引き寄せ、首に腕を回される。
「おい……杏?」
首筋に顔をうずめてスリスリされ、ギューっと抱き着かれた。
あぁ……コイツ、もう離れる気はないな。
しばらくは、このままだ。
杏が自ら抱き着いて来てくれたことが嬉しくて、クスッと笑みをこぼす。
そのまま杏を抱き上げて、片手で落ちないように支えると、ベンチに置いてあった荷物も持った。
相変わらず軽いな……。
「……場所変えるか」
小さく呟いて、近くの空き教室へ向かう。
室内の方が、色々と都合が良いからな。
人気のない教室に入り、一応カギを閉めた。
窓際へ行き、腰を下ろす。
俺が移動している間に、またスヤスヤと寝ていた杏の寝顔を眺めて……頭を撫でた。
「おい……杏?」
首筋に顔をうずめてスリスリされ、ギューっと抱き着かれた。
あぁ……コイツ、もう離れる気はないな。
しばらくは、このままだ。
杏が自ら抱き着いて来てくれたことが嬉しくて、クスッと笑みをこぼす。
そのまま杏を抱き上げて、片手で落ちないように支えると、ベンチに置いてあった荷物も持った。
相変わらず軽いな……。
「……場所変えるか」
小さく呟いて、近くの空き教室へ向かう。
室内の方が、色々と都合が良いからな。
人気のない教室に入り、一応カギを閉めた。
窓際へ行き、腰を下ろす。
俺が移動している間に、またスヤスヤと寝ていた杏の寝顔を眺めて……頭を撫でた。


