地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

講義は始まったが……、周りの男どもは、杏の話題で持ち切り。

まともに聞いてるヤツなんていない。


俺は、杏が俺の存在を橘修平に話してくれたことが嬉しくて、いつも講義中……ウザイと感じる女たちへの対応も余裕を持って交わしていた。



すると、突然。


「ん?」

マナーモードにしていた携帯が震え出す。

女たちの目を盗んで、受信したメールを見た。



From 神崎杏樹

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おはよ。

土日は、お仕事お疲れ様。

あのね、今日お弁当作って来たから、お昼休みふたりで食べない?

食べるなら、裏庭のベンチに来てね。




めずらしく杏からのお誘いメール。

行かないわけねぇだろ?


久しぶりに杏のメシが食えるし、何より一緒にいれる!


仕事やウザイ女たちの相手で疲れていたが、杏のメールひとつで、昼が待ち遠しくなった。