入学式で新入生代表挨拶をしたことで、大学内に顔と名前が知られたこと。
毎日毎日キレイな女の子達に、囲まれていること。
色んなお誘いが絶えないこと。
とても……近づける環境じゃないってこと。
陸から、一度付き合ってることを周りに言おうと言われたけど、イヤと返したこと……など。
隣に、陸のことで騒いでる子たちがいるから小声で伝えた。
あたしが話す間は、ずっと黙って聞いてくれてた柚莉。
終わると、紅茶を口に運んだ。
「……ふ〜ん」
柚莉の第一声は、“ふ〜ん”。
「ゆ、柚莉?」
「杏樹」
「は、はい……」
「アンタは、あの人の気持ち考えてないでしょ?」
カチャっと、ティーカップをテーブルに置いた柚莉。
……陸の気持ち?
毎日毎日キレイな女の子達に、囲まれていること。
色んなお誘いが絶えないこと。
とても……近づける環境じゃないってこと。
陸から、一度付き合ってることを周りに言おうと言われたけど、イヤと返したこと……など。
隣に、陸のことで騒いでる子たちがいるから小声で伝えた。
あたしが話す間は、ずっと黙って聞いてくれてた柚莉。
終わると、紅茶を口に運んだ。
「……ふ〜ん」
柚莉の第一声は、“ふ〜ん”。
「ゆ、柚莉?」
「杏樹」
「は、はい……」
「アンタは、あの人の気持ち考えてないでしょ?」
カチャっと、ティーカップをテーブルに置いた柚莉。
……陸の気持ち?


