「ヤベ……寝てた」
部屋の時計を見ると、30分ほど爆睡していたようだ。
ケータイをポケットから取り出し、開く。
あ?
――ゴシゴシッ
寝ぼけているのかも入れないと思い、目をこすった。
だが。
見間違いではないようだ。
ケータイの画面には。
神崎杏樹のケータイからの着信。
――バタン!
ベッドから飛び起き、階段を下りる。
「杏から電話です!」
杏の家族や刑事、リビングにいた全員に向かって叫んだ。
「スピーカーにつなげ!」
刑事からの指示が出て、警察関係者の表情が引き締まる。
俺のケータイを取りに来た刑事が、回線につないだ。
「君が出るんだ」
刑事にケータイを渡され、戸惑う。
こういう場合って、親父さんとかじゃねーのか?
チラッとじいちゃんたちを見るが、彼らは俺に出るように目で訴えた。


