その後は、もう慌しかった。
次々と、神崎家に刑事がやってきて……電話に逆探知機や様々な機器を取り付けていき。
あっという間に、リビングが最新機器でいっぱいになった。
それからは、ストーカーからの連絡待ち。
刑事が来てから、もう3時間経っていた。
リビングの端の壁に寄りかかり、刑事たちを眺める。
「滝本くん、少し休みなさい。体ツライでしょう」
お袋さんから背中を押され、リビングを出て、2階の杏の部屋へと行くように促された。
「いや、俺は……大丈夫なんで」
彼女に向かって、断るが。
「ウソおっしゃい。杏樹がいないから……呪詛の影響が出始めているんじゃないの?」
うっ……。
図星をつかれて、言葉に詰まった。
実は、少しだけ。
体が妙に気怠くなって来ていた。
これも、杏が傍にいないからということで来たモノらしい。
日ごろ、アイツがいたことで、あんなに元気に過ごせていたんだということを痛感する。
呪詛を移した本人がいなければ、かけられた本人を呪詛から護る防波堤がなくなってしまう。
だから、こうなるんだと。
杏のじいちゃんが、昨日言っていたから……覚悟はしていたが。
次々と、神崎家に刑事がやってきて……電話に逆探知機や様々な機器を取り付けていき。
あっという間に、リビングが最新機器でいっぱいになった。
それからは、ストーカーからの連絡待ち。
刑事が来てから、もう3時間経っていた。
リビングの端の壁に寄りかかり、刑事たちを眺める。
「滝本くん、少し休みなさい。体ツライでしょう」
お袋さんから背中を押され、リビングを出て、2階の杏の部屋へと行くように促された。
「いや、俺は……大丈夫なんで」
彼女に向かって、断るが。
「ウソおっしゃい。杏樹がいないから……呪詛の影響が出始めているんじゃないの?」
うっ……。
図星をつかれて、言葉に詰まった。
実は、少しだけ。
体が妙に気怠くなって来ていた。
これも、杏が傍にいないからということで来たモノらしい。
日ごろ、アイツがいたことで、あんなに元気に過ごせていたんだということを痛感する。
呪詛を移した本人がいなければ、かけられた本人を呪詛から護る防波堤がなくなってしまう。
だから、こうなるんだと。
杏のじいちゃんが、昨日言っていたから……覚悟はしていたが。


