――陸side――
「まだ犯人から連絡は来ないのか?」
刑事が部下の刑事に向かって問いかける。
「はい」
そう答える刑事の顔は、もう疲れが見え始めていた。
杏がいなくなって、20時間近く。
今は、午後2時になるところだ。
俺らは、警察に協力を頼んだ。
今朝10時、神崎家に届いたストーカーからのプレゼント。
最初は……杏の指だと思った。
ピンキーリングは、俺が作ってもらった一点ものだし、本物だったから。
本当に、ストーカーによって切断されたのだと思った。
だが、あれは……よく似せて作られた……偽物で。
杏の指じゃなかったんだ。
それを知った時、どれだけホッとしたか。
だけど、それで……警察に連絡できたんだ
「まだ犯人から連絡は来ないのか?」
刑事が部下の刑事に向かって問いかける。
「はい」
そう答える刑事の顔は、もう疲れが見え始めていた。
杏がいなくなって、20時間近く。
今は、午後2時になるところだ。
俺らは、警察に協力を頼んだ。
今朝10時、神崎家に届いたストーカーからのプレゼント。
最初は……杏の指だと思った。
ピンキーリングは、俺が作ってもらった一点ものだし、本物だったから。
本当に、ストーカーによって切断されたのだと思った。
だが、あれは……よく似せて作られた……偽物で。
杏の指じゃなかったんだ。
それを知った時、どれだけホッとしたか。
だけど、それで……警察に連絡できたんだ


