どうした?



そう思って、箱を覗きこんだ途端。





「「「イヤアアアアアア!」」」





松沢たち、女子3人が悲鳴を上げて、口元を覆った。





箱の中身を見た俺も、ドクンと心臓が一際大きく波打つ。






「ウソだろ!」






蓮たちにも見えたのか、一瞬にして顔が青ざめた。








箱に入っていたモノ。






それは……。






人間の指だった。





それも……赤い宝石が埋め込まれた……。


俺が杏にあげた、あのピンキーリング。






それをはめていた、アイツの小指だった――――。