問いかけられたじいちゃんは、チラッと俺を見る。
なんでだ?
だけど、見ていたのは一瞬で。
「話せば……杏樹に怒られそうじゃが、まぁいいじゃろう」
そう呟いたじいちゃんは、俺たちに守護の呪の作り方を教えてくれた。
聞いたことをまとめると。
まず、京都版神崎家の敷地内にある、霊力の宿った池に、守護の呪をかけたいモノを鎮める。
そして、術者は体を清め、穢れのない状態で……祈祷を行うらしい。
それは、3日3晩。
飲まず食わずで、寝ることもなく。
術者の持つ霊力のギリギリまで酷使するのだそう。
簡単に言っているが、その儀式は並大抵の術者ではできないらしい。
杏でも、2日寝込んだと聞いた。
また……意識失って寝てたのかよ。
アイツ、少しもそんなことを言わなかった。
「そんなに苦労して……杏樹はつくってくれたんだ」
松沢が指にはめているリングを撫でながら言う。
全員が、杏にもらった呪を見つめた。
アイツには、感謝しきれない。
自分の身を削っても、誰かを護ろうとするその気持ちは、誰よりも大きい。
それを彼女に言ったら『大事な人にしかしないよ?』とも言われそうだが……。
なんでだ?
だけど、見ていたのは一瞬で。
「話せば……杏樹に怒られそうじゃが、まぁいいじゃろう」
そう呟いたじいちゃんは、俺たちに守護の呪の作り方を教えてくれた。
聞いたことをまとめると。
まず、京都版神崎家の敷地内にある、霊力の宿った池に、守護の呪をかけたいモノを鎮める。
そして、術者は体を清め、穢れのない状態で……祈祷を行うらしい。
それは、3日3晩。
飲まず食わずで、寝ることもなく。
術者の持つ霊力のギリギリまで酷使するのだそう。
簡単に言っているが、その儀式は並大抵の術者ではできないらしい。
杏でも、2日寝込んだと聞いた。
また……意識失って寝てたのかよ。
アイツ、少しもそんなことを言わなかった。
「そんなに苦労して……杏樹はつくってくれたんだ」
松沢が指にはめているリングを撫でながら言う。
全員が、杏にもらった呪を見つめた。
アイツには、感謝しきれない。
自分の身を削っても、誰かを護ろうとするその気持ちは、誰よりも大きい。
それを彼女に言ったら『大事な人にしかしないよ?』とも言われそうだが……。


