そして、彼女は大泣きしている。
「どうしたの?」
玄関に膝をついた途端、繭ちゃんがしがみついてきた。
ワアアアアア―――と、泣いている。
問いかけても、今の彼女では何も答えてはくれない。
というか、杏樹は?
こんなに泣いている繭ちゃんを放っておいて……何しているというのかしら?
キョロキョロと周りを見るが、娘の姿はない。
「繭ちゃん、杏樹は?」
彼女の背中を撫でつつ、娘の行方を聞いた。
「い、いなく……なったの……」
泣きすぎて、しゃっくりをしながら答える繭ちゃん。
いなくなった?
どういうこと?
あの娘が、この子を置いて、どこかに行くとは考えにくい。
なにかしらない限り、ひとりにしないようにしているから。
「どうしたの?」
玄関に膝をついた途端、繭ちゃんがしがみついてきた。
ワアアアアア―――と、泣いている。
問いかけても、今の彼女では何も答えてはくれない。
というか、杏樹は?
こんなに泣いている繭ちゃんを放っておいて……何しているというのかしら?
キョロキョロと周りを見るが、娘の姿はない。
「繭ちゃん、杏樹は?」
彼女の背中を撫でつつ、娘の行方を聞いた。
「い、いなく……なったの……」
泣きすぎて、しゃっくりをしながら答える繭ちゃん。
いなくなった?
どういうこと?
あの娘が、この子を置いて、どこかに行くとは考えにくい。
なにかしらない限り、ひとりにしないようにしているから。


