しばらく歩いて、ひとつの部屋の前まで来た。


――ガチャ

ドアを開け、中へと入る。


灯りをつけて殺風景な部屋の中を進み、ベッドの上に眠る女の子を見つめた。



「やっと……手に入れた……杏樹」


――ギシッ


ベッドに腰掛け、杏樹の顔を撫でる。


額から、こめかみ……頬、鼻、唇。



さくらんぼ色のプルプルに潤った杏樹の唇に、自分の唇を押し付ける。





「俺のモノだ……永遠に」




唇を離し、白い肌に目を向けた。



今日の杏樹は、マキシ丈のキャミワンピースを着ており、簡単に服を脱がせることができる。


服を着た体の上に手を置き、滑らせるようにして全身を撫でた。



杏樹には、強力な睡眠薬を打っており、まだしばらくは目を覚まさない。




「杏樹……俺の杏樹……」




杏樹の上にまたがり……もう一度口づけをする。





そして……。



――カサッ


杏樹の服に手をかけ……脱がせ始めたのだった。



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