地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

そこでも、入学して2日目から女たちにコクられる。

中学では手を付けていたが、すべて断るようにした。


親父の仕事も手伝い始めたし、女遊びする時間もない。


それなりに充実した日々。





ただ、松沢に入って驚かされたのは……。


「……おいおい、ここはお化け屋敷か?」


数えきれないくらいの妖怪が棲んでいたことだ。






その松沢で、出会ったのが……杏。

お前だったんだよ。





やっと自分のすべてをさらけ出せる。

自分を理解してくれる存在だったから。



だから、お前だけはどうしても手に入れたくて。


女に追いかけられることはあっても……自分から、女に関わるのは初めてだった。





あんなに欲しいと思ったものはなかった。


だけど手に入れた後が、怖くなっていた。


自分の過去のことを知られること。


女遊びの激しかった俺を、軽蔑しないか……と。


杏が離れていきそうで。




だから、今。

ガタガタと手が震えるくらい。





―――――怯えてる。