どうやら支払いを済ませて、ここに来たらしい。
「なにかな?」
満面の笑みを浮かべて、女を見た。
ここまですれば、「さすがに頬を染める」と思っていたのだけど、コイツは、変わらない表情で続ける。
「本、ありがとうございました!ずっと探してて。これくらいしかお礼できないけど……」
そう言って、差し出された女の手。
なにかが握られている様子。
ケータイの番号とかだよな。
『メールしてね』とかじゃ?
まぁ、もらっておこう。
そう思って、手のひらを出す。
――コロン……
え?
手のひらに落とされた感触は、メモとかじゃない。
「飴……?」
そこには、包装された小さなアンズ飴が数個あった。
「じゃあ、ありがとうございました!」
ペコッと頭を下げて、また走り去っていく。
アイツ、これを渡すために戻って来たのか?
「ホント、変な女……」
手のひらにあるアンズ飴を見つめた。
初めて、出会った。
俺の外見に、興味持たなかったヤツ。
あの女は、本のことしか頭になかったようだ。
俺を見ても、他の女たちのように態度を変えることもなく、自然で。
飾りっ気なんてなくて……キスマークすら知らないくらいに純粋で。
「なにかな?」
満面の笑みを浮かべて、女を見た。
ここまですれば、「さすがに頬を染める」と思っていたのだけど、コイツは、変わらない表情で続ける。
「本、ありがとうございました!ずっと探してて。これくらいしかお礼できないけど……」
そう言って、差し出された女の手。
なにかが握られている様子。
ケータイの番号とかだよな。
『メールしてね』とかじゃ?
まぁ、もらっておこう。
そう思って、手のひらを出す。
――コロン……
え?
手のひらに落とされた感触は、メモとかじゃない。
「飴……?」
そこには、包装された小さなアンズ飴が数個あった。
「じゃあ、ありがとうございました!」
ペコッと頭を下げて、また走り去っていく。
アイツ、これを渡すために戻って来たのか?
「ホント、変な女……」
手のひらにあるアンズ飴を見つめた。
初めて、出会った。
俺の外見に、興味持たなかったヤツ。
あの女は、本のことしか頭になかったようだ。
俺を見ても、他の女たちのように態度を変えることもなく、自然で。
飾りっ気なんてなくて……キスマークすら知らないくらいに純粋で。


