その日から、俺はコクられる度に聞くようになった。
『なあ、どこが好きなわけ?』と。
その質問の答えは、いつも同じだった。
『かっこいいところ』、『普通の男子とは違うところ』で。
そして、よく言われるのがこれで。
『お家が立派だから陸くんも立派なんでしょ?』
その言葉を聞く度に、女を信じられなくなっていく。
外見しか見ない。
家のことがついて回る。
体だけを求められることも多かった。
その理由は、『彼氏じゃ、満足しないから』や『ただ俺とシてみたいから』などの、そんなもの。
それが、堕落へ俺を引き寄せた一歩だった。
ある週末、ひとりで街にいたら。
「ねえひとり?」
年上の女に声をかけられた。
「は?」
怪訝な顔でそいつを見る。
派手な服装に、濃い化粧の女。
逆ナンか?
「かっこいいね、あたしと遊ばない?」
ニッコリと笑う女は、妖艶。
“かっこいい”と、またしても容姿に対してのほめ言葉。
それが、崩壊のスイッチだったと、今考えれば思う。
『なあ、どこが好きなわけ?』と。
その質問の答えは、いつも同じだった。
『かっこいいところ』、『普通の男子とは違うところ』で。
そして、よく言われるのがこれで。
『お家が立派だから陸くんも立派なんでしょ?』
その言葉を聞く度に、女を信じられなくなっていく。
外見しか見ない。
家のことがついて回る。
体だけを求められることも多かった。
その理由は、『彼氏じゃ、満足しないから』や『ただ俺とシてみたいから』などの、そんなもの。
それが、堕落へ俺を引き寄せた一歩だった。
ある週末、ひとりで街にいたら。
「ねえひとり?」
年上の女に声をかけられた。
「は?」
怪訝な顔でそいつを見る。
派手な服装に、濃い化粧の女。
逆ナンか?
「かっこいいね、あたしと遊ばない?」
ニッコリと笑う女は、妖艶。
“かっこいい”と、またしても容姿に対してのほめ言葉。
それが、崩壊のスイッチだったと、今考えれば思う。


