――ばあちゃんside――
今から18年前。
私たち夫婦に、初孫が生まれた。
名前は、渉のお嫁さん、樹里さんの樹を一文字とって。
“杏樹”と名付けた。
生まれた時から、樹里さんに似てかわいくてかわいくて。
おじいちゃんは、私に似てるとか言ってたけれど。
目に入れてもいたくない程、かわいい孫だった。
その頃は、まだ渉たち夫婦と住んでいたから、京都になんて、ほとんど来ていなかった。
だけど、やっぱり……杏樹は、神崎の血を受け継いでいたのよね。
普通の女の子として、私は見ていたけれど。
1歳で、おじいちゃんのマネをして、術が扱えた。
「この子が、次期神崎の当主になるであろう……」
おじいちゃんが言った言葉は、現実のものとなる。
これは、杏樹は知らないことだけれど。
おじいちゃんの霊力を超えているのは、私だけじゃない。
杏樹も、凌駕しているの。
今から18年前。
私たち夫婦に、初孫が生まれた。
名前は、渉のお嫁さん、樹里さんの樹を一文字とって。
“杏樹”と名付けた。
生まれた時から、樹里さんに似てかわいくてかわいくて。
おじいちゃんは、私に似てるとか言ってたけれど。
目に入れてもいたくない程、かわいい孫だった。
その頃は、まだ渉たち夫婦と住んでいたから、京都になんて、ほとんど来ていなかった。
だけど、やっぱり……杏樹は、神崎の血を受け継いでいたのよね。
普通の女の子として、私は見ていたけれど。
1歳で、おじいちゃんのマネをして、術が扱えた。
「この子が、次期神崎の当主になるであろう……」
おじいちゃんが言った言葉は、現実のものとなる。
これは、杏樹は知らないことだけれど。
おじいちゃんの霊力を超えているのは、私だけじゃない。
杏樹も、凌駕しているの。


