とか、考えていた時に。
「陸……」
「ん?」
俺の服を引っ張りながら、杏が耳元に口を寄せる。
「抱っこして」
「は?」
「抱っこ!」
そう言って、俺の方に体を向けた。
「陸、ギューしてくれてないもん」
甘えるように小さな声で言い、クイクイッと服を引っ張られる。
相変わらず、頬は赤い。
けど、表情を見る限りは、まぁ元気そうだ。
――カラカラ……
点滴のスタンドをベッドにギリギリまで引き寄せ、両手を伸ばしてきた。
「ったく……」
かわいいこと言うなっての。
我慢できなくなんだろーが。
ベッドから立ち上がり、点滴のスタンドがある方へ回る。
その方が、ムリに点滴のチューブとかを引っ張らずに済むだろうから。
「抱っこ」
「はいはい……」
ベッドに腰掛けると、杏に負担をかけないように、体を引き寄せた。
「えへへ……」
俺の足を跨がせて、背中に腕をまわす。
願いを聞いてもらえたからか、杏は嬉しそうに笑った。
安心しきっているのか、俺の方に全体重をかける。
重いくはない、むしろ、痩せたな……。
長い黒髪を撫でおろし、背中をポンポンと叩いた。
力が出ないのか、杏から抱き着いてくることはない。
それでも、1週間ぶりに抱きしめられたので、満足だった。
「陸……」
「ん?」
俺の服を引っ張りながら、杏が耳元に口を寄せる。
「抱っこして」
「は?」
「抱っこ!」
そう言って、俺の方に体を向けた。
「陸、ギューしてくれてないもん」
甘えるように小さな声で言い、クイクイッと服を引っ張られる。
相変わらず、頬は赤い。
けど、表情を見る限りは、まぁ元気そうだ。
――カラカラ……
点滴のスタンドをベッドにギリギリまで引き寄せ、両手を伸ばしてきた。
「ったく……」
かわいいこと言うなっての。
我慢できなくなんだろーが。
ベッドから立ち上がり、点滴のスタンドがある方へ回る。
その方が、ムリに点滴のチューブとかを引っ張らずに済むだろうから。
「抱っこ」
「はいはい……」
ベッドに腰掛けると、杏に負担をかけないように、体を引き寄せた。
「えへへ……」
俺の足を跨がせて、背中に腕をまわす。
願いを聞いてもらえたからか、杏は嬉しそうに笑った。
安心しきっているのか、俺の方に全体重をかける。
重いくはない、むしろ、痩せたな……。
長い黒髪を撫でおろし、背中をポンポンと叩いた。
力が出ないのか、杏から抱き着いてくることはない。
それでも、1週間ぶりに抱きしめられたので、満足だった。


