なるほど、この天然娘のルーツがわかった。
ばあちゃんから来たわけか、この遺伝子。
フッと笑って、杏の顔を眺める。
そして、お袋さんに、コイツも知らない、自分たちの秘密を話してみることにした。
「俺と杏って、中学の頃に一度だけ会ったことがあるんです」
ポツリとそう呟くと、お袋さんは驚いた顔をする。
「あら、そうなの? いつ、どこで?」
興味を持ったのか、ずいっと顔を近づけられた。
「中3になった時でした。本屋で、杏が探していた本を、俺が見つけて。手渡したんです」
「へぇ~杏樹は覚えているの?」
お袋さんが杏の長い髪を撫でながら聞いてくる。
「いいえ、覚えてないですよ。手渡したのが、俺だったとも気づいてないし」
ハハッと笑って返した。
そう、あの時。杏の部屋に行った時に見つけた文庫本は、俺たちが中学の時に会った証。
この天然鈍感娘は気づいてねえようだが。
「それを知った時、やっぱ……高校で出会ったのは、偶然じゃないんだなって。こんなこと言うのってキザみたいで恥ずかしいんですけど……杏とは、運命なんだろうなって……」
そこまで言って、やっぱり俺、何言ってんだと思った。
それも、彼女の母親に向かって!
恥ず!!
フイッと顔を背けて、窓の外を見た。
その様子を見ていたお袋さんは、フフッと笑いだす。
「運命ねぇ~?」
彼女のその表情は、ニヤニヤとしていて、余計に俺の羞恥心をあおった。
ばあちゃんから来たわけか、この遺伝子。
フッと笑って、杏の顔を眺める。
そして、お袋さんに、コイツも知らない、自分たちの秘密を話してみることにした。
「俺と杏って、中学の頃に一度だけ会ったことがあるんです」
ポツリとそう呟くと、お袋さんは驚いた顔をする。
「あら、そうなの? いつ、どこで?」
興味を持ったのか、ずいっと顔を近づけられた。
「中3になった時でした。本屋で、杏が探していた本を、俺が見つけて。手渡したんです」
「へぇ~杏樹は覚えているの?」
お袋さんが杏の長い髪を撫でながら聞いてくる。
「いいえ、覚えてないですよ。手渡したのが、俺だったとも気づいてないし」
ハハッと笑って返した。
そう、あの時。杏の部屋に行った時に見つけた文庫本は、俺たちが中学の時に会った証。
この天然鈍感娘は気づいてねえようだが。
「それを知った時、やっぱ……高校で出会ったのは、偶然じゃないんだなって。こんなこと言うのってキザみたいで恥ずかしいんですけど……杏とは、運命なんだろうなって……」
そこまで言って、やっぱり俺、何言ってんだと思った。
それも、彼女の母親に向かって!
恥ず!!
フイッと顔を背けて、窓の外を見た。
その様子を見ていたお袋さんは、フフッと笑いだす。
「運命ねぇ~?」
彼女のその表情は、ニヤニヤとしていて、余計に俺の羞恥心をあおった。


