倒れた日に、杏のじいちゃんや親父さんに連絡した。
出張中だったらしく、全員が駆けつけたのは、その日の夕方。
全員が杏の状態を嘆き、じいちゃんは呆然。
俺も、じいちゃんに治癒の術を頼もうとしたが……ムリなことだと言われた。
『皆さんのケガを引き受けたのは、杏樹じゃ。そのケガを、他人に移すことはできないんじゃ……杏樹自身がケガしたのであれば、ワシが治せるのにっ』
かわいくて仕方ない孫の杏。
じいちゃんは、苦虫を噛みつぶしたような表情で、一晩中杏の頭を撫でていた……。
お袋さんは仕事の時間を調整し、毎日病院に通っている。
――ガラッ
「あら、今日も陸くんの方が早かったのね」
「あ、はい」
ここ1週間のことを思い出していたら、いつの間にか、いらしていたらしい。
フフッと笑って、ベット近くのイスに腰掛けた。
杏の病室は、個室。
俺たち以外誰もいないので、ここ数日は杏の昔の話などをしている。
「まったく、杏樹ったら……陸くんが待ってるのに、まだ寝てるんだから……」
熱のために赤くなっている杏の頬を撫でながら、お袋さんが零した。
その表情は、悲しそうで。
やっぱり、あの時、どうにかしてでも杏を引き留めておけばよかったのかとも思ってしまう。
でも、それだと、蓮たちはどうなっていたのかわからない。
そう考えると、どっちが良いとも言えなかった。
出張中だったらしく、全員が駆けつけたのは、その日の夕方。
全員が杏の状態を嘆き、じいちゃんは呆然。
俺も、じいちゃんに治癒の術を頼もうとしたが……ムリなことだと言われた。
『皆さんのケガを引き受けたのは、杏樹じゃ。そのケガを、他人に移すことはできないんじゃ……杏樹自身がケガしたのであれば、ワシが治せるのにっ』
かわいくて仕方ない孫の杏。
じいちゃんは、苦虫を噛みつぶしたような表情で、一晩中杏の頭を撫でていた……。
お袋さんは仕事の時間を調整し、毎日病院に通っている。
――ガラッ
「あら、今日も陸くんの方が早かったのね」
「あ、はい」
ここ1週間のことを思い出していたら、いつの間にか、いらしていたらしい。
フフッと笑って、ベット近くのイスに腰掛けた。
杏の病室は、個室。
俺たち以外誰もいないので、ここ数日は杏の昔の話などをしている。
「まったく、杏樹ったら……陸くんが待ってるのに、まだ寝てるんだから……」
熱のために赤くなっている杏の頬を撫でながら、お袋さんが零した。
その表情は、悲しそうで。
やっぱり、あの時、どうにかしてでも杏を引き留めておけばよかったのかとも思ってしまう。
でも、それだと、蓮たちはどうなっていたのかわからない。
そう考えると、どっちが良いとも言えなかった。


