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神崎杏樹様
こんにちは。
突然ですが、あなたに一目惚れしてしまいました。
あなたのことが好きです。
あなたが振り向いてくれたらうれしいです。
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「あら杏樹? 今時珍しいラブレターじゃない」
お茶をすするお母さんは、内容を見たようでニヤニヤと笑う。
「うん……初めてもらった……」
ラブレターを見ながら、そう呟いた。
「ママ、ラブレターってなあに?」
繭ちゃんがラブレターの意味を知らなかったようで、お母さんに問いかける。
「好きって気持ちを手紙に書いたものよ」
「へえ~あーちゃん、モテモテだね」
そう返され、彼女は納得した様子。
「そんなことないよ」
繭ちゃんに笑って返した。
でも、疑問がわき起こる。


