地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

一通り、彼女に対しての話で盛り上がると、


「社長の年齢は、内緒にしててね?」

「はい」


部下の男性からそう言われて、うなずた。


彼らが話したのが、あたしでよかったね。

外部に漏らすことは絶対にないから。



「じゃあ、ごゆっくり」


そう言って微笑むと、小田さんのいる部屋を出る。




そして、30分後―――。


厨房の人に、数品の料理を注文して、小田さんの部屋に持っていった。



「杏樹ちゃんこれは?」


小田さんは、不思議そうな顔をしたけど。



「お話を聞かせていただいたので、そのお礼です。それと、お仕事頑張ってくださいって思いも込めて」


ニコッと笑いかけて、料理をテーブルの上に置く。



ホントは、お話のお礼だけじゃなくって……陸のことを認めてくれたから、嬉しかったんだ。


『これからも、アイツをよろしくお願いします』って言いたかったけど、思いとどまる。



「そんないいのに。悪いね」

「いえいえ、皆さんのお話を社長さんに聞かせてあげたくなっちゃいましたよ」


彼らにそう言って、部屋から引き下がった。


うん、今日のこと……陸に言ってあげようっと。


絶対に喜ぶね。