まったく。
頭硬いんだから。
「なんのために、あたしのこの力があると思ってんの?」
後ろを振り返って、ギロリと睨んだ。
「……」
ヤツは言葉に詰まる。
いくら陸でも、これは譲れない。
まわりの会長たちは、不思議でたまらないというような表情だ。
だよね。
これから見せるものは、柚莉と陸以外見せたことなかったんだから。
「さてと。始めますか―――」
反対を示した陸をどうにか納得させたので、ちーちゃんの方に向き直した。
「な、何をするの?」
ビクビクとした不安げな表情の彼女。
「ちょっとチクッとはすると思いますが、すぐに終わりますから」
フフッと笑って、“治癒の術”を発動させる。
「彼女の身の禍、我が力にて……癒せ」
――パアアアア……
淡い桜色の光が、ちーちゃんの体を包み……すべてのケガを治していく。
あたしが1番得意な術がこれだ。
滅多にやらないけど。
光が徐々に薄れてなくなった時、彼女の体にあった傷は、すべて消えていた。
「え? すごいっ……」
「ホントに治ったの?」
まわりから信じられないとでも言いたいような声が上がる。
「お前、何して……」
雷という人が、マジマジとちーちゃんを見た。
彼女の手足にあったケガが消えたので、驚きを隠せない様子。
頭硬いんだから。
「なんのために、あたしのこの力があると思ってんの?」
後ろを振り返って、ギロリと睨んだ。
「……」
ヤツは言葉に詰まる。
いくら陸でも、これは譲れない。
まわりの会長たちは、不思議でたまらないというような表情だ。
だよね。
これから見せるものは、柚莉と陸以外見せたことなかったんだから。
「さてと。始めますか―――」
反対を示した陸をどうにか納得させたので、ちーちゃんの方に向き直した。
「な、何をするの?」
ビクビクとした不安げな表情の彼女。
「ちょっとチクッとはすると思いますが、すぐに終わりますから」
フフッと笑って、“治癒の術”を発動させる。
「彼女の身の禍、我が力にて……癒せ」
――パアアアア……
淡い桜色の光が、ちーちゃんの体を包み……すべてのケガを治していく。
あたしが1番得意な術がこれだ。
滅多にやらないけど。
光が徐々に薄れてなくなった時、彼女の体にあった傷は、すべて消えていた。
「え? すごいっ……」
「ホントに治ったの?」
まわりから信じられないとでも言いたいような声が上がる。
「お前、何して……」
雷という人が、マジマジとちーちゃんを見た。
彼女の手足にあったケガが消えたので、驚きを隠せない様子。


