あたしの行動に、ビックリして目を見開いてる。

フフッと笑った。


「前に言ったこと覚えてる?」

ゆっくりとブラウン色の髪を撫でる。


「……陸以外に、こうやって触れられたくないの」

「……っっ……」

「いつも言ってるじゃん、陸以外興味ないって」


優しくニコッと言葉の最後に微笑んだ。


もしも……他の人に触れられることがあったら、その人は再起不能にしちゃうよ?

そのくらい陸じゃないとイヤ。

あたしは、温かい腕に抱きしめてもらわないと安心出来ない。

温もりを手放すことは、絶対にイヤなんだ。


「大好きじゃなかったら、こんな風にひざ枕なんてしないしね?」


クスッと笑って、ポンポンと陸の頭を軽く叩く。