そして、時間切れというように……山姥たちの体が動き始める。
「フッ……おいらたちの餌になれ―――!」
「あ、危ないっ!」
奴らの爪の先は、今にも陸の顔に刺さりそうで。
大きく開いた口は、首筋にかぶりつこうしていた。
その時。
――ドカンッ―――!
大きな爆発音が、スタジオ内に轟く。
室内が揺れたように感じた。
「り、陸っ!?」
会長の慌てた声が聞こえる。
彼はちーちゃんを抱えたままだった。
辺りを白い煙が覆う。
その煙が晴れた時……。
「え? なにあれ!」
陸がいる方を見た零ちゃんが、思わず声を上げた。
その声に、みんなが再度注目する。
その光景は、普通の人間なら目を疑うようなものだった。
山姥たちの鋭い爪が、陸まで1メートルまで迫っていて……。
だが、その1メートルだけは絶対に近づけずにいた。
近づこうとすればするほど、山姥たちは雷電を受けたように陸から弾かれてしまう。
「なんで……襲われねーんだ?」
会長が呟いた。
――バチッ!!
山姥たちが弾かれると聞こえる音だ。
「お前何をしたっ!?」
腹の底から出した低すぎる山姥の怒りを含んだ声。
そう問い掛けられた陸はというと……。
ちょっと自分の状況にびっくりしたのか、ポカンとしていた。
「お前、術を使ったのか!」
陸の真後ろにいる山姥が叫ぶ。
「フッ……おいらたちの餌になれ―――!」
「あ、危ないっ!」
奴らの爪の先は、今にも陸の顔に刺さりそうで。
大きく開いた口は、首筋にかぶりつこうしていた。
その時。
――ドカンッ―――!
大きな爆発音が、スタジオ内に轟く。
室内が揺れたように感じた。
「り、陸っ!?」
会長の慌てた声が聞こえる。
彼はちーちゃんを抱えたままだった。
辺りを白い煙が覆う。
その煙が晴れた時……。
「え? なにあれ!」
陸がいる方を見た零ちゃんが、思わず声を上げた。
その声に、みんなが再度注目する。
その光景は、普通の人間なら目を疑うようなものだった。
山姥たちの鋭い爪が、陸まで1メートルまで迫っていて……。
だが、その1メートルだけは絶対に近づけずにいた。
近づこうとすればするほど、山姥たちは雷電を受けたように陸から弾かれてしまう。
「なんで……襲われねーんだ?」
会長が呟いた。
――バチッ!!
山姥たちが弾かれると聞こえる音だ。
「お前何をしたっ!?」
腹の底から出した低すぎる山姥の怒りを含んだ声。
そう問い掛けられた陸はというと……。
ちょっと自分の状況にびっくりしたのか、ポカンとしていた。
「お前、術を使ったのか!」
陸の真後ろにいる山姥が叫ぶ。


