それからは、陸に解放してもらい……繭ちゃんを起こして、ご飯を食べにリビングへ降りた。
「杏樹ちゃんの隣がいいな」
そうワガママを言う橘くんが、あたしの隣に腰を下ろし、陸の機嫌はまたもや悪くなる。
陸が無言で睨みつけるも、彼はあたしにベッタリで。
本当に微妙な雰囲気のまま……食事会が進められたんだ。
橘くんを敬遠しているらしい繭ちゃんは、あたしから離れたところにいた会長の膝に座って、ご飯を食べた。
もちろん、会長の機嫌も悪くなっちゃって。
ご飯はおいしいって、みんなほめてくれたけど、散々な食事会だった。
片づけを終えて、みんなが帰るって時に、橘くんには聞こえないようにコソッと謝った。
「しかたないよ」と、みんなは言ってくれたけど、本当に申し訳ない。
また改めて、集まろうと言って、家の門からみんなを見送った。
そして、その後はーーー。
お腹いっぱいになった繭ちゃんを部屋に連れて行って寝かしつける。
あたしが絵本を読んでいたら、あっという間に寝ていて……。
繭ちゃんの部屋から出ると、待っていましたというような陸に捕まった。
そのまま……あたしの部屋へ。
その時、閻魔大王の大きなぬいぐるみが視界に入る。
え?あれって、本棚のところに置いてたっけ?
ベッドの近くに置いていたような気がするんだけど……。
ぬいぐるみがいつの間にか、ちょっとだけど移動してる?
いや、そんなわけないか……気のせいだよね。
すると。
「杏?なに考えてんの?」
ふいに、隣に座ってた陸から顔を覗き込まれた。
「なんでもない」と、笑って顔を横に振ると、陸に抱きつく。
「2週間ぶりだから、手加減しねーから」
「はい!?」
ニヤリと企むような笑みを浮かべた陸の妖艶さに、ノックアウトされ……陸に身を任せた。
「杏樹ちゃんの隣がいいな」
そうワガママを言う橘くんが、あたしの隣に腰を下ろし、陸の機嫌はまたもや悪くなる。
陸が無言で睨みつけるも、彼はあたしにベッタリで。
本当に微妙な雰囲気のまま……食事会が進められたんだ。
橘くんを敬遠しているらしい繭ちゃんは、あたしから離れたところにいた会長の膝に座って、ご飯を食べた。
もちろん、会長の機嫌も悪くなっちゃって。
ご飯はおいしいって、みんなほめてくれたけど、散々な食事会だった。
片づけを終えて、みんなが帰るって時に、橘くんには聞こえないようにコソッと謝った。
「しかたないよ」と、みんなは言ってくれたけど、本当に申し訳ない。
また改めて、集まろうと言って、家の門からみんなを見送った。
そして、その後はーーー。
お腹いっぱいになった繭ちゃんを部屋に連れて行って寝かしつける。
あたしが絵本を読んでいたら、あっという間に寝ていて……。
繭ちゃんの部屋から出ると、待っていましたというような陸に捕まった。
そのまま……あたしの部屋へ。
その時、閻魔大王の大きなぬいぐるみが視界に入る。
え?あれって、本棚のところに置いてたっけ?
ベッドの近くに置いていたような気がするんだけど……。
ぬいぐるみがいつの間にか、ちょっとだけど移動してる?
いや、そんなわけないか……気のせいだよね。
すると。
「杏?なに考えてんの?」
ふいに、隣に座ってた陸から顔を覗き込まれた。
「なんでもない」と、笑って顔を横に振ると、陸に抱きつく。
「2週間ぶりだから、手加減しねーから」
「はい!?」
ニヤリと企むような笑みを浮かべた陸の妖艶さに、ノックアウトされ……陸に身を任せた。


