地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

フ〜ン……。

閻魔大王のぬいぐるみ=俺。

ぬいぐるみを抱きしめていたのは、俺だと思ってしていたこと。

寂しい気持ちを紛らすために、ぬいぐるみが欲しいって思ったんだよな?


うん……ようやくわかった。


「つまりさ、杏ちゃんって……俺のこと大好きだってことだよね?」


ニヤリと、口角を上げたまま……彼女の額に自分のそれをくっつける。

数センチ先にある杏のデカイ黒目に、俺の姿が映し出されていた。


「なっ……!?」

一瞬にして真っ赤になる彼女の顔。


……なんか、やっといつもの調子が戻って来た気がする。


でも───……。



「うぅ〜……大好きより、もっと上かもね?」



……恥ずかしそうに。

それでもニコッと微笑んで、杏から唇を重ねられた。