雑鬼が完全に見えなくなってから、視線を試着室内にいる杏へ向ける。
「お前さ、術者なら力使って払えばいいだろ?」
「うぅ……だって悪さしていたわけじゃないし。簡単に調伏とかは出来ないよ」
背中を俺に向けたままそう返された。
悪さねぇ……?
俺にとっては、ほとんど裸のお前に少しでも触ったら、十分調伏すべき悪さになるんだが。
「……でも、助かった。陸ありがと」
雑鬼を追い払ったことにお礼を言われる。
同時に、背中を向けていた杏が、こちらを振り向いた。
えっ…………。
ピキッと体が固まる。
目の前の彼女に、目がくぎづけになった。
「ねぇ……これどうかな?」
小首を横に傾げて尋ねられる。
おいおいおいおい……それはヤバイだろ。
どうかなって……。
ヤバイとしか言いようがない。
「……杏……それは……」
目の前の光景に、言葉が詰まった。
「お前さ、術者なら力使って払えばいいだろ?」
「うぅ……だって悪さしていたわけじゃないし。簡単に調伏とかは出来ないよ」
背中を俺に向けたままそう返された。
悪さねぇ……?
俺にとっては、ほとんど裸のお前に少しでも触ったら、十分調伏すべき悪さになるんだが。
「……でも、助かった。陸ありがと」
雑鬼を追い払ったことにお礼を言われる。
同時に、背中を向けていた杏が、こちらを振り向いた。
えっ…………。
ピキッと体が固まる。
目の前の彼女に、目がくぎづけになった。
「ねぇ……これどうかな?」
小首を横に傾げて尋ねられる。
おいおいおいおい……それはヤバイだろ。
どうかなって……。
ヤバイとしか言いようがない。
「……杏……それは……」
目の前の光景に、言葉が詰まった。


