遅くねぇか?
たった着替えるだけだろ?
出て来ないアイツを不審に思い、試着室のカーテンに手をかける。
「杏?開けるぞ?」
一言かけて、カーテンを横に引いた。
……。
目の前の光景に、俺の体が固まる。
「もう……いやぁ〜」
小さく杏の口から嘆きの言葉が聞こえてきた。
しかしながら、他のヤツらが俺と同じ場所に立って、これを見ても……たぶん体が固まることはないだろ。
いや……目の前にいるグラドル並のプロポーションの体を見たら、固まるかもしれないが。
今の光景を理解するには、“視えて”いなきゃならない。
「……何やってんだ」
この言葉は、水着に着替えた杏に向けて言ったワケじゃない。
彼女のうなじ辺りに抱き着いて、じゃれてコイツで遊んでいる小さな……ヤツにだ。
……小さな……雑鬼に。
たった着替えるだけだろ?
出て来ないアイツを不審に思い、試着室のカーテンに手をかける。
「杏?開けるぞ?」
一言かけて、カーテンを横に引いた。
……。
目の前の光景に、俺の体が固まる。
「もう……いやぁ〜」
小さく杏の口から嘆きの言葉が聞こえてきた。
しかしながら、他のヤツらが俺と同じ場所に立って、これを見ても……たぶん体が固まることはないだろ。
いや……目の前にいるグラドル並のプロポーションの体を見たら、固まるかもしれないが。
今の光景を理解するには、“視えて”いなきゃならない。
「……何やってんだ」
この言葉は、水着に着替えた杏に向けて言ったワケじゃない。
彼女のうなじ辺りに抱き着いて、じゃれてコイツで遊んでいる小さな……ヤツにだ。
……小さな……雑鬼に。


