――杏樹Side――
名前を呼ばれるのは、好き。
陸に呼ばれるのは、すっごく大好き。
自分の名前が、嬉しくて大切で、もっと呼んでほしいと思うんだ。
けど。
今回は、簡単には振り向いてやらない!
陸が悪いんだもん!!
あんなことするから!!
いくら周りに人がいないからって……やっていいことと悪いことがある。
……一瞬、陸を求めちゃったあたしも悪いかもしれないけど。
あ、あんなエッチに近いことッ……するなんて本当に変態悪魔だ。
「……おい、杏。いい加減機嫌直せ」
ひょいと、顔を覗き込まれた。
ヤダ。絶対にヤダ。
謝ってくれるまで、口キカナイ。
フンッとあからさまに、ヤツから顔を背ける。
もう……手……離そうかな。
うん、そうしよう!
そう考えて、陸と繋いでいた左手をパッと離した。
名前を呼ばれるのは、好き。
陸に呼ばれるのは、すっごく大好き。
自分の名前が、嬉しくて大切で、もっと呼んでほしいと思うんだ。
けど。
今回は、簡単には振り向いてやらない!
陸が悪いんだもん!!
あんなことするから!!
いくら周りに人がいないからって……やっていいことと悪いことがある。
……一瞬、陸を求めちゃったあたしも悪いかもしれないけど。
あ、あんなエッチに近いことッ……するなんて本当に変態悪魔だ。
「……おい、杏。いい加減機嫌直せ」
ひょいと、顔を覗き込まれた。
ヤダ。絶対にヤダ。
謝ってくれるまで、口キカナイ。
フンッとあからさまに、ヤツから顔を背ける。
もう……手……離そうかな。
うん、そうしよう!
そう考えて、陸と繋いでいた左手をパッと離した。


