地味子の秘密 其の五 VS闇黒のストーカー

1時間後───。


俺は後悔していた。

なぜかって言うのは……。


「やっべ……あの子超カワイイ」

「マジだ。俺のモロタイプ……」


杏のことを、周りの男どもがジロジロと見るから。


「陸〜これ見て!」


もちろん……天然鈍感娘は、少しも気づいていない。

楽しそうに、服を見ている。

ハァァァ……。



あれから、繁華街まで出て来た。

あのまま杏の家にいたら、1日中ベッド行きだろうから。

甘えだしたアイツは、簡単に俺の理性を奪う。

さすがに、朝っぱら喰うのはやめようと考えて、買い物をすることにした。


ファッションビルに入ったのは、よかったのだが……。

ただ今の季節は、夏に向かう途中で。

杏の服装も、夏らしく薄着。

んでもって……短いスカート。

生足さらしまくりだ!